くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

仮面

自分の顔は醜いからと

綺麗な 綺麗な 仮面を作った

みな 「綺麗だね」と褒めてくれる

だけど それは 仮面が褒められているだけで

仮面の中が 褒められたわけじゃない

空回りする賞賛は 君自身に届かない

だから君は その仮面を捨てた

 

自分の顔は醜いからと

豪奢な 豪奢な 仮面を作った

仮面はとても高級で 素晴らしかった

だけど どんどん仮面と自分の形が離れていって

君はその仮面の重さにたえられなくなって

仮面は落ちて 割れた

 

自分の顔は醜いけども

今度は自分の顔に似た仮面を作ろうと

シミだって シワだって 再現した

自分と同じ欠点を抱えた 自分の素顔と同じ仮面

その仮面でも 賞賛は得られた

自分の顔と同じ仮面が 素敵だねと そう言われた

 

だけど その仮面にちょっとしたことでひびが入る

仮面とその中の顔は同じなのに 仮面が剥がれ落ちることを君は恐れる

みなは 君の仮面ではなく その奥だってちゃんと見ているのに

仮面がないと顔向けできない弱虫な君だ

 

君はまた新しい仮面を作り始めようとしている

「今度はどんな顔にしようかな?」

 

新しい仮面を作る前に 鏡を見てみなよ

そこには 君が作ろうとした仮面より 素晴らしい顔が見えるだろう?