くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

幸せは自分の環境を見つけることによって生まれる。

 母の知人に夫は社長、息子は優秀で金持ち。だけれどもいつも不幸を感じているという人がいる。毎日電話をかけてきて相談してくる、「便秘だから祈って」という端から見たらたいしたことでは全くない。そんな感じでその人には迷惑している我が家なのだ。母は自分の家庭の方が何倍も大変なのに、なぜそんな相談を受けなくてはいけないのかといつも不満だ。

 

 しかし、幸せという物は外から見たのではわからない。便秘の心配と不治の病の心配、その精神的不調を比べてみたら案外同じかも知れない。どんなに金持ちで家族にも恵まれている人がダイエットで真剣で悩む、ホームレスが今晩の昼食をどうしようか悩む。端から見て比べれば前者のうほうがバカバカしいが、二人の感情を中からのぞいてみると同じレベルで不幸を感じているかも知れない。

 

 ホームレスになって初めて幸せを感じるようになったと言っている人もいる、環境だけで幸福度は決まらない。だからといって幸せが個人の内面だけで決まるわけではない。褒めた方が伸びる子どももいれば叱った方が伸びる子どもがいる。そのように個人に見合った環境というものがある。良い大学に行って良い会社に入る、それが人生の成功とは限らない。幸せというのは自分と環境との関係によって生まれる。どうすれば幸せになれるかどんな環境が幸せなのかは人によって違うのだ。幸せになりたいときにただ金持ちを目指すとかではなく、自分に見合った環境を探すというのが幸せへの道かも知れない。

 

 ――だが、金は重要だぁぁぁぁ、必要だぁぁぁぁあ! (蛇足)