140文字小説
「戦国時代からタイムスリップしてきた、侍が僕の隣にいる。驚かそうとテレビのスイッチを入れると時代劇がやっていた。窓の向こうに故郷が、と驚いた侍がテレビの中に入って行った。ちょうどCMに切り替わり、SF映画が映っていた瞬間だったけど、ジェネレー…
「朝、紅茶を飲みながら、本をめくり、物語をめくる。一冊の本に綴られた文字は情景となり世界を成す。紅茶の味に気を取られ、うっかりとページを読み飛ばす。世界はひとかけらを失った。物語へと出世できなかったページは、ただインクで書かれた文字でしか…