インタビューズ「ライトノベルについて」
“ライトノベルを一般的な小説よりも下に見る風潮というのがあると思いますが、それについてどう思いますか? また、このライトノベルは一般小説に勝るとも劣らない! という作品があれば教えて下さい。”
“何を求めて本を読むか、それが重要だと思うんですよ。
専門的な事を勉強したい人が新書を読んでも、内容を薄く感じて、ダメだ。
そういう人には専門書が向いている。
専門的なことを娯楽として読みたい人が、専門書を読んでも、難しく感じ、ダメだ。
そういう人には新書が向いている。
そういうことと同じで、
文学的な本を求めている人が、ライトノベルを読むとダメに感じる、
だけど、ライトノベルの「イラスト」や「文体」を求めている人はライトノベルをサイコーに感じる、
そういう物だと思います。
「自分が何を求めて、本を読むのか」それに尽きます。
ライトノベルと一般小説はともに違った個性と長所を持っているので、
お互い無理に比べ合わずに、良いところを伸ばしていけばいいと思います。
質問への回答は、以上。
で、俺の話。
ちなみに俺は「ライトノベル」の分類なんてわからないから、
「漫画的なイラストだったらラノベ」という適当感覚です。
どうも日本では「ファンタジー小説」というものが一般文学で流行らないので。
ファンタジーが多いライトノベルを俺はよく読んでいます。
(ファンタジーやSFは直木賞を取れないんだ。
取れないから、選考委員に選ばれない、
だから次もファンタジー、SFは賞を取れない、という循環さ)
しかし、そんな俺もライトノベルを「下半分がメモ帳に使える」とか、揶揄していることもあります。
たぶんそれもライトノベルの長所の一つなんだろうけど、
俺は字がぎっしりしているライトノベルを探してうろうろしています。
で、どんどん話がそれていくけど、
俺は男性向けのラブコメを書いてネットに掲載しているんだよ。
だがな、「俺はラブコメは読まん!」(え!?)。
三冊くらいしか最後まで読んだこと無いな。
だって、ヒロインちゃんがかわいそうだろ、
ヒロインちゃんは主人公に愛を向けているのに、
主人公って全然愛を返してあげないんだぜ?
女の子は性欲を満たすために存在するんじゃ無いんだぜ。
主人公は一途に一人のヒロインと愛し合うべきですっ。
――という、小説の求め方を間違えた実例でした。
すいません、乙女ゲーします。
小説というもののおもしろさは読者がなにを求めるかで決まる、
小説を読んで「おもしろい」や「つまらない」と感じるのは、
「上手く受け止められた」か「上手く受け止められなかった」の違いだ。”