くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

長文を目指して、カタカタと。満員電車は観光地?

 インタビューズで、「ネットでの長文について」の質問があったが、俺自身ネットで「長文失礼」と書かれていて実際に長文だったのを見たことがない。俺自身、その単語を使うのだが、自分自身長文だとは思っていない。そんな俺だが、ネットで書くときには、行変えを多用する。右端に届かないぐらい、いや、もはや半分くらいで行を変える。一段落開けもしないし、ネットと小説の文章は文体が違う。ネットで書くときは1行を開けたりもするし、小説を書くよりは詩を書いているに近い。俺の詩なんて散文だから、本来は詩じゃないかも知れないが……。俺の小説は字がぎっしりと詰まっている。とはいうものの、それは一般的なライトノベルと比べてだから、一般文学からしたら普通だろう。たまにしか読まないが海外の本はもっと行替えが少ない。俺としては自分で小説を書くにあたって、「字がぎっしりとしていて、快感!」とか思う。だから、文字をひたすらに詰める、ひたすらに詰めても、まだまだだ。満員電車のような文を目指しております。しかし、外人からしたら観光対象になる満員電車だが、日本人は好かないだろう。俺の書く文章はライトノベルに向いているのだろうか? ライトノベルは文章の行替えが多く、下部分をメモ帳に使えるほどだと揶揄している俺だが、もしかしたら、作家の意志ではなく読者に会わせてそのような文体で書いているのかも知れない。それはそれで読者を馬鹿にしているようだが、受け取り方の利用法の問題だろう。小難しい内容を漫画にすることがある、そうすると当然内容は薄くなるのだが、わかりやすくなる……んだと思う。だからその本は情報量が多い本として読むと残念なできだが、わかりやすさを求めると最高の本になる。……なんて、言っている俺だが、俺自身は漫画で書かれているよりは字がぎっしりしている方が断然読みやすい。プログラミングの本など、何かを学ぶ本だと図が多く読みづらい。字だけで説明しているプログラミングの本はないのか! 文系向けのプログラミングの本はないのか! いや、プログラミングは言語を操るわけだから文系さ!

閑話休題。

さて、何の話だったか? 長文の話だ。インタビューズでは長文での回答があると嬉しい。俺の質問からそれだけの文字が生まれたことが誇らしい。内容以前に長文であるだけで感動だ。それに加え、俺はお知らせで回答を読んでいるわけで、お知らせに入りきってしまう回答はスルーしやすい。俺は自分の質問への回答は全部読んでいるが、ページを開く方が、目線を動かすよりは受け止める力が強くなる。そんなこんなで回答をすらすらと流すように読んでいたせいで、文章を読むのが早くなった。そう「せいで」、あまり嬉しくない。その癖を維持したまま小説を勢いよく読んでしまうと、内容を上手く粗食できない。それは俺の文書を読む能力がまだまだなせいかもしれないがな。図書館から借りて今手元に「ネット・バカ――インターネットが私たちの脳にしていること」という本がある。まだその本は読んでいないが、ネットで短い文章を読んでいると脳がそれに特化して、長文が読みづらくなる。とのようなことが書いてあるらしい。そんなわけで、俺は長文の小説を読もうと上田早夕里先生の「華竜の宮」という約六〇〇ページほどで二段組みの本を読んでいる。内容はSFで、地球惑星科学をテーマにしている。俺はSFが好きだ。ファンタジーが好きだ。だけども日本ではその二つは評価されづらいらしく、直木賞も取れないし冊数も少ない。海外ではローカス賞ヒューゴー賞ネビュラ賞とかあるのに……。日本でのSFは「新世界より」が売れたしまだしも量があるが、ファンタジーはあまり売っているのを見かけない。今、手元には沖方丁先生の「ばいばい、アース」があるがそれ以外は皆海外だ。そこでライトノベルの登場だ。ライトノベルにはファンタジーが多い。なぜこうしもラノベではファンタジーが多いのに一般文学では少ないのか……。しかし、前にも書いたとおりライトノベルの文章を俺は好いていない。中には重々しい文章のライトノベルもあり感謝しているが、俺の舌には全く合わない文章も多い。何というのだとろうか……ゲーム的? ゲームの文章のような文は俺は好きじゃない。まぁ、先に書いたとおり、それは俺の利用法が間違っているだけで、悪いモノではないのだろう。まぁ、たまに酷いのがあったりするが。「ライトノベルは才能があふれているのに実力が追いついていない」なんて、新人賞も通らない俺が言える立場ではないのだが。ぎっしり詰まった満員電車のような俺の文だが、飽きてくるとすぐ寂れる。最初のエネルギーは数枚で尽き、軽い文章になってしまう。そんな感じで、長文を書こうとカタカタキーボードを勢いよく打ってきたが、そろそろ既に力尽きそうなので、ここで手を止めようかと思う。もしこの文章を最初から最後まで読んで下さった方がいたのなら、感謝。

 読む気力が失せるのは確かだが、まだまだこの文章は長文たり得ず。