くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

〈弟との会話・1〉 いじめ問題とその原理――村八分されるまでの兆候とは

 今日は弟と五時間ほど話したぜ。楽しかった。ありがとう。

 

 何を話したかは話す内容が多種多様すぎてあまり憶えていないんだが、頭がいい人との会話は面白い。弟はほんとに頭が良い、俺の次にね(笑)、(との台詞を何度も言っていた)。弟はTwitterをやっていたときには二五才くらいと思われていて「十時過ぎに一緒に酒飲まない?」とか言われたらしい。――その時弟は一四才だったんだけど。Twitterでは大学の教師とか社長とか3Dの物理演算ソフトを作る一八才とかと付き合っていたらしい。そういう人たちなら確かにTwitterも楽しそうだ。

 

 お互い深みに入りお互いのいじめ経験とかも語った。俺は教室に行くと机が逆向きになっており、黒板と机に落書きが書いてあり、ロッカーにごみが入っている程度だったんだが。黒板の落書きが「赤木(とりあえず仮名)」と言う俺の名前が「茶木」と書いてあるという、「本家茶木さんに失礼だろ!」というものだったという。まぁ、俺が不登校になる前に教師が辞めるようなクラスだったんだがね。弟が言うにはいじめには厳しくなる前の「ちょっとした警告」というものがあるらしい。村八分という単語があるが実際は村八分は滅多に怒らず前々から忠告をさりげなく出して、それを無視したり気がつかなかったりしたら村八分に入るらしい。昔だとすぐ村八分するとその人がすぐに死んじゃうからね。俺はスクールカーストと言う概念どころかグループというものがあることすら知らない、空気が読めない以前に空気という概念を知らない人間だったから兆候に気づかずいじめられたね。

 

 俺がほとんどの男子にはいじめられたが女子にはいじめられなかったな、というと、いやそれは鈍感すぎて気づいてなかっただけだ、と言われましたね。弟が言うには男子に比べて女子のいじめは恐ろしいらしい、男子はバカだから証拠が残るいじめをするが女子は証拠が残らないいじめをするらしい。あと、いじめをする側の方が人数が多いから、先生もそっち側が正しいと思っちゃたりもするらしい。

 

 

 人数と言えばいじめが起きるか起きないかは初期状態の反対派と傍観者で決まるらしい、「五人反対する人がいたら俺も反対する」という傍観者がいて「六人反対するひとが(以下同文」「七人反対(以下同文)」「八(以下同文)」と連鎖的に連鎖するらしい。いじめには沸点のようなものがあることがグラフを見るとわかる(〈日本の「安心」はなぜ消えたのか?〉という本を読むと詳しくわかります)。