くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

妄想ガタリ。「MMOへと移り変った世界」

「妄想で充分楽しめるから、文章化するのめんどくせー」と弟が言うには「作家として終わっている」状態な俺です。

 

 さて、妄想ライトノベルまとめてみようか。

 

・一章

 MMOという一つの趣味を持っていた主人公は充実しつつも、どこかもの足りなさを日常に感じ取っていた。

 そんなある日、世界に転機が訪れる。世界はゲームへとアップデートされた。その世界は、どのような体型の人間でも均一の体力、運動神経を持つ世界、例え、ナイフで心臓を貫かれてとしても血すら出ることなく、HPだけが減っていく世界。日常生活に不満を抱える中学生が妄想するような世界。それが、やってきた。しかし、それはユートピアの始まりなのではなく。殺戮劇の開演だった。自然とわき出してくるモンスターによって見渡す限りから人間がいなくなった。自らより大きいからだと、今までであったことのない異形な姿に人々は恐怖した。そして、ただ怯えるだけの人間は淘汰されるのみ。痛みを感じなくなっていたの人々の唯一の救いなのか? 何の感動もなく消えていく人々を見ているとそうは思えない。

 そんな第二世界を主人公は満喫するべく、自転車にまたがり。世界へとこぎ出す。彼には大きな強みがあった、この世界は彼がプレイしてたゲームと重なり合って出来ている。彼には知識と言う名の最強の剣を手にしていた。

 主人公が自転車で駆ける街中はさながらゴーストタウンのようで、実際にゴーストもいたりする。モンスター相手に商売するような気概を持つ店員はおらず、スーパーに入ってももぬけのから。ものを勝手に食べても持ち出しても、誰にも文句は言われない。

 そして、大きな驚きがあった。置いてある商品は全てアイテムとして、バックパックを要することなくいくらでもアイテムストレージに補完できるのだった。主人公はスーパー内の商品――アイテム――をすべてかっさらいつつ旅を続ける。たまには誰が置いたかわからない宝箱を明けて中身を物色しつつ。彼は食糧を手に入れ衣服を手に入れ、宝箱から武器を手に入れていた。

 さらには出会いをもが主人公を待ち受けていた。この世界の元となった世界での聞いたことがある声、MMOのギルドメンバーと彼は出会う。不良のように喋るその女性は相棒となった。出会いはさらなる出会いを呼ぶ。ゲーム上〈乗り物〉として扱われる燃料すら要らない快適な車。アイナがどこかの金持ち宅からかっさらってきて特別なアイテム――アイテム乗り物化――を使ったリムジンだ。

 このゲーム化した世界のルール、その一つは壊れるものと壊れないものがあるということだ。被破壊オブジェクトはモンスターが踏めば壊れるが、非破壊オブジェクトはそれがたとえティシューの空箱だとしても壊れることはない。例え、燃やそうともドラゴンが踏んづけようとも。

 そして、リムジンは非破壊オブジェクト。眠れに夜を過ごすものが多い中、主人公は安眠の地を手に入れた。しかも、その地は稼働する。

 主人公は目一杯に世界を楽しみ始める。観光ガイドを片手に彼のスイーツ巡りの旅は始まった。モンブランにイチゴショートに、タルトオーシトロンに、フロッケンザーネトルテ、彼は好物のケーキ――しかも、最高級品――を食べ続ける。ケーキは被破壊オブジェクトだったが――じゃないと食べられない(使用は出来る)――腐ることがないことが判明した。彼が目指す先は全国スイーツ食べ歩き。指さす先にレッツゴー。

 そんな主人公をあきれた顔で相棒の女性が見ていた。彼女の目的は自己強化であって、主人公と主義が外れていた。それでも天真爛漫の主人公に引っ張られ、彼女は車の舵を切る。車の中は主人公の趣味のかわいいぬいぐるみでファンシーになりつつ、そこも彼女の頭痛の種だった。

 

・2章

 場所は移り変わり、主人公が通っていた高校。そこには一つのコミュニティが出来ていた。そのコミュニティはカリスマ性あふれる若社長が率いていおり、その一帯では最大のグループだった。コミュニティではメンバー――100人を超える――を戦闘部隊や、調達班、救護班などにわけて上手に回転し続ける自治を築いていた。

 コミュニティの中心人物は家族や親友で固めつつも、リーダーの若社長はメンバーの能力を見極めるすべに長けており、仲間を随時雇用した。歌が上手いものには歌を歌わせ、写真を撮るのが上手いものにはカメラ与えた。若社長自身も勇敢さと戦闘力を誇っていたが、一番の能力は仲間の能力を引き出し、仲間に頼る力だった。

 コミュニティの自給自足が安定しだし、若社長は他のコミュニティとの交流を計画し出す。自らの妹をにリーダーに据えた班を若社長は送り出す。連絡はこの世界の元となったゲームに存在するボイスチャット機能があった。フレンドリストに登録した人物とはいつでも話せるのだ。

 班のリーダーは数個のコミュニティを発見し、交友関係を築き始める。そんな中に恐ろしい噂を耳にすることとなる。それは、一つの大規模コミュニティの消滅の話だった。その大規模コミュニティは謎の原因によって、ある日突然メンバーが互いに殺し合い滅びたという。それは後に〈ネクロマンサー〉と名付けられることになる最大級の恐怖の一端だった。

 

・3章

 自転車でスイーツ巡りをしながら、美味しい旅を続けていた主人公たちは三人の旅人と出会う。その三人は全員が自らの役目をしっかり把握しており、完全に律された戦闘を行う素晴らしい練度を誇っていた。

 三人の旅人の内二人はそれぞれ自分の妹と、自分の彼女である少女を捜していた。そして、残り一人は自社の社長を探していた。主人公は旅をしているうちに出会った人達に連絡を取り、何人もはしごした結果、目的の人物を二人とも見つける。その人物は若社長のコミュニティのまさにリーダーと、救護班のリーダーだった。

 探し人の無事を知り泣き崩れる二人を眺め、主人公達は三人をつれて自分の高校に、若社長のコミュニティに行くことを決意する。主人公達と三人は情報交換しつつコミュニティと急ぐ。

 リムジンでモンスターの股をくぐり抜け、焦る心を抑えつつ高校にたどり着いた主人公達。だが、その高校には料理の支度など生活感が残ったままだが一人の人間もいないという、絶望の地へと化かしていた……。

 

(ここまで妄想済み)

(つづく……?)