140文字小説「タイムスリップテレビと、サンタクロースと、インドカレー」

「戦国時代からタイムスリップしてきた、侍が僕の隣にいる。驚かそうとテレビのスイッチを入れると時代劇がやっていた。窓の向こうに故郷が、と驚いた侍がテレビの中に入って行った。ちょうどCMに切り替わり、SF映画が映っていた瞬間だったけど、ジェネレーションギャップに驚いていないか心配。」

「サンタクロースに頼みもの。靴下に入れた頼み事、お父さんがお母さんとなか直りしますように。クリスマスイヴにやってきたサンタクロースはそれを見て悩んでいた。そこにもう一人お父さんに似たサンタクロースがやってきて、手紙を読んで泣いていた。次の日目覚めた少年は、願いが叶ったと喜んだ。」

「本格インドカレー作ります。日本人に本格的なカレーを食べさせるべく、旅立った。スパイスを研究し、材料を仕入れ、あれこれして店を開く。当店では、本格的にスパイスから作っています。本格的にインド人が作っています。本格的な味がわかるインド人が客です。本格的にインドに当店を建てました。」

（括弧を含んで。全て140文字ぴったり）