くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

ゴキに出会う。

 ゴキが、ゴキがっ……! 黒くて薄くて触角で、人間が滅びても生きているであろうといわれているあのゴキが、僕の家に出現ちゅう……!? いや、ゴキは人間に寄生して生きているから人間が滅びたら生きていけないけどっ。まぁ、ジャングルに住んでいるゴキは生き続けるかもだけど。あの、授乳するらしいゴキですよ。(出典「嫌われるものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで」)

 

 僕は決してゴキが嫌いなわけじゃないけど、いや、好きだけど。虫の中で一番好きなのがゴキですけど。でも、外見は嫌いなんですよ。そう、ゴキのこころを、内面とその存在は好きだけど、親しく触れあいたくないんだよ。大根は好きだけど、大根の味はあまり好きじゃない、とかそんな感じだよ。犬は好きだけど、犬の味は好きじゃないみたいな感じだよ。ゴキは好きだけどゴキの外見は好きではないです。

 

 ゴキはね自分の小説のキャラクターにぶつけてみると、そのキャラクター個性が表れてね、面白いんだよ。だから、ゴキは好きだよ。だが、三次元で入らぬぃ。二次元で充分手二次元でも願い下げだよ。1次元ならゆるそうじゃないか。今度から一次元で来てねっ。

 

 ゴキは主に僕がアニメを見ているとき出現します。クーラーの後ろから下だってきて、テレビの後ろで消えます。毎日、アニメを見るたびに見かけます。下るとこしか見ません。テレビ中にいっぱい溜まってたりしないよねっ!

 

 退治せねば。と思っても、僕にそんな勇気はなく。前にトイレにゴキが出たときにはトイレから引き返し、しばらく2階のトイレを使っていた僕です。一家ににょろにょろした物が現れて二階に逃げ出す、僕です。それはただのゴム紐でした。

 

 父に退治を頼んでも「昔は日常だった」と、母に頼んでも「積極的に退治するほどじゃない」とのこと。頼みの綱の弟は修学旅行で一週間居ない。最終手段である猫は興味を憶えないようだ。前回ゴキを食べてまずいことがわかったんだね! そうだね、寄生虫多くて健康に悪いから食べない方が良いよ! でも、きみたちが先に引っかかるからゴキホイホイが使えないんだよ!

 

 生物には馴化というものがある、何度もそれの繰り返す内に興味を無くすという現象だ。こうなったら荒療治として「ゴキブリだもん――美しきゴキブリの世界」というゴキ写真集を借りて、ならすという作戦が……。でも、やっぱとしょかんにおいてな〈ここで文章途切れる。PC周辺から対比〉

 

 〈文章再開〉噂してたら、猫が何か見ているし、何か戦ってるし、そこ僕から1メートルも離れてないし。なんだよ、なんだよ、疑心暗鬼だよ。何か動くもがある度に、何かが地面に落ちている度に、びくっ、てなってるよ。これじゃあ、室内でも安心して生きていけない。殺人事件が起きている屋敷に閉じ込めこめられるほど落ち着かない。

 

 って、噂すれば。ぎゃぅっ、いィあー! うぁわ! ひゃあぁぁぁ……!