くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

Twitter、140文字小説というものがあるらしいので、書いた。――ブログに。

「朝、紅茶を飲みながら、本をめくり、物語をめくる。一冊の本に綴られた文字は情景となり世界を成す。紅茶の味に気を取られ、うっかりとページを読み飛ばす。世界はひとかけらを失った。物語へと出世できなかったページは、ただインクで書かれた文字でしかない。物語には新たに紅茶の味が刻まれた。」

 

「さようなら。さようなら。また出会うためにさようなら。友人にさようなら。また会うためにさようなら。喫茶店にさようなら、また来るためにさようなら。落ちる太陽にさようなら。また明日、出会うためにさようなら。おやすみなさい。今日の自分にさようなら、明日の自分に出会うためにさようなら。」

 

「夢の中で夢から覚め、その夢覚めたらまた夢で。やっと目が覚めたと思ったら、また夢だったり。何度も何度も布団から起き上がり、何度も何度も布団へ戻る。現実に戻るために僕は、いくらでも起き続ける。起きて夢で、起きて夢で、起きて夢で、起きて夢で、起きて現実で、さらに起きて、ここはどこ?」

 

「とりあえず北に旅立とうと、コンパス片手に一人旅。住宅街を北に越え、商店街を北に越え、景色は景色は流れていく。たまには迂回し南に行ったりもするけど。北に何があろうと思ってないけど、北に何も求めてないけど。北へ。そろそろお腹が空いてきたので、コンパスを壊して南を北に。家へ帰ろう。」

 

全部140文字ぴったり(カギ括弧含む)。