くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

ザ・インタビューズ「21日に3名の死刑囚が死刑執行されました。賛否両論ある死刑制度ですが、皆さんは死刑制度についてどう思いますか? 」

“私は反対です。

 

(思うがままに書かせていただきました)

 

 死刑制度は辛いです。何が辛いかと言いますと、人が人を殺すことが辛いです。人が死ぬと言うことは、人を殺す人がいるということです。人を殺したことを非難する人が新たに人を殺すのです。私にはそれはとてもいびつなことに感じます。

 

 死刑執行人の対場から、死刑を見てみますと、それがわかります。有名な話かも知れませんが、死刑執行人は五人同時にボタンを押します。どのボタンが人を殺したのかをわからないようにするためです。ガラスを挟み、音も聞こえないようにした、その方々ですら辛いのです。書類にサインするだけの人間でも睡眠薬を必要とするのです。死刑執行の場に死刑囚を連れて行く、刑務官の方はもっと辛いでしょう。死刑囚がおとなしく死刑を受け入れるでしょうか、最後まで抵抗するでしょう。それを無理矢理にでも連れ行くのです。一〇年、二〇年との付き合いがあるのです、家族のような感情を抱いても不思議ではありません。死刑囚が苦しみながら死ぬ最期を眺め、とても無残な死体を片付ける。精神をおかしくしても不思議ではありません。

 看守は人間をを更正させるために毎日付き合っていたのでしょう。人を殺すためではありません。

 

 また、その家族も辛いのです。人を殺した金で、食事をするのです。はき出したくなってもおかしくありません。刑務官の子供は人殺しの子供として、クラスメイトから見られるのです。自分の両親を嫌いになっても不思議ではありません。自分の親の仕事知り「こんな家にいたくない。死にたい」と泣きじゃくる娘もいたそうです。海外の死刑執行人の一族は学校にも行けず、病院にすら行けなかったようです。

 

 そして、死刑に犯罪を抑制する効果は認められていないそうです。

 

 人を殺すことを否定し、憎む心から、人を殺すのだとしたら、それはなんと空しく悲し事でしょう。殺人は辛く悲しいことです。なら、もう、殺人は終わりにしましょうよ。また、殺人者を作り出すことなんてやめましょうよ。罪の意識で苦しむ人をこれ以上作るのは終わりにしましょうよ。

 

 これ以上殺人者を、悲しむ人を、苦しむ人を、世界に生み出さないで下さい。死刑は「死刑囚」という記号を殺すのではありません。一人の人間が血を流しながら、苦しみながら死んでいくのです。そして、同時に何人もの殺人者と、いくつもの罪の意識を生み出すのです。

 

 殺人を悲しいことだ思うのなら、悲しいことはもうやめたい。悲しみの連鎖を止めたい。

 

 死刑制度には反対です。

 

 (私の思いを素直に書きました。この場を下さりまして誠にありがとうござました)”