くるくる回る蘭の花。

「ザ・インタビューズ」というサイトの中毒者です。

薔薇のマリア〈19〉読了っ

 薔薇のマリア〈19〉読了いたしました。

 

 さて、俺が一番愛しているライトノベルはこの薔薇マリなわけだ。そんな、作品が次回で完結だそうだ。さびしいぜ。この薔薇のマリアという作品は、五割の愚痴と、二割の狂気と、後、その他で構築されております。ライトノベルだと思って読むと、ダークすぎる展開にへばります。字がこれでもかと敷き詰められている様がラノベじゃない。このまったく売れる気がしない(いや、内容はすごいよ)ラノベ(?)がよくぞここまで続いたものだ。この巻も一気に最後まで読んだが、最後ちょっと失速したか……! てか、よく考えると、戦った、死んだ、合流した、の三言で説明できる内容だったな。うん、内容はどうでも良いんだ文章が心地良ければいいのだ。個人的には全巻の内容、「一週間ほど砂漠をひたすら歩み、常に後悔にさいなまれ、ひたすら愚痴を綴る」の方がおもしろかったぜい。うん、このあらすじを読むだけじゃ全く内容のおもしろさは伝わらないな。うん、この文章では、行替えを忘れた文字列がひたすら愚痴を連ねていくという、前作のおもしろさは伝わらないな。いや、おもしろいかそれって。おもしろかったけどな……、面白かったよな……? いや、面白かったけれども。

 

 薔薇のマリアライトノベルのキャラクター造詣で、海外のファンタジー小説のように緻密に世界が作られており、純文学のように美しくとも時には汚らわしい日本語で、出来上がっております。――あと、主人公かわいい。とりあえず、十一巻(俺的ベスト)を手にとって読んでいただきたいが、割と内容はつまらないことが多いことを覚悟していただきたい。